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残暑お見舞い申し上げます。
鹿児島地方では、8/4に最高気温36.5℃を記録したのを筆頭に連日32℃〜35℃の高温日が続いています。ビルの屋上や舗装道路など局地的には40℃以上のところもあるでしょう。 皆様の土地ではいかがでしょうか。東北・北海道はまだましとして、北関東以南では全国どちらも似たようなものではないでしょうか。
今年の夏は、ビールやビール風発泡酒が全国的に好調なようです。まぁ、「御同慶の至り」と言うべきでしょうが…。 現代人にとって、ビール類は“大人の止渇性飲料”として無くてはならなくなりました。「飲み会の始めから終わりまでビールで良い」と言う人も随分おられますし、斯く言う私もそれで構わない時もあります。
ただ、のどの渇きを癒す一・二杯は大変結構なんですが、低アルコールであることから飲み過ぎてしまう傾向があるようです。醸造酒であるビール類の飲み過ぎはアルコール分とエキス分の蓄積が急激・多量であるため深酔いに陥りやすく、特に夏場は高気温・高湿度とあいまって激しく体力消耗することもあります。代謝能力の高い方や体力のある若者ならいざ知らず、中年以降の世代の方には良くご理解いただけることでしょう。
一方、蒸留酒である焼酎はアルコール分は高いがエキス分はほとんど含まず、自分の好みや代謝能力に合わせて氷や水やお湯等で割ってアルコール度数を下げながら飲むので穏やかに酔いが進み深酔いしづらいように思います。また、適度に焼酎を飲んだ時の優しい酔い心地と酔い醒めの爽やかさについても経験する人が多いようです。
焼酎は、俳句では夏の季語とされます。冷たくしたり涼しくしたりする機械の無い時代の人々は(例外的に川や井戸水で冷やすなどはあったでしょうが)、焼酎を温めるか常温のままかのどちらかで飲んだことでしょう。特に、江戸期までは焼酎を常温の生(き)のままで飲むことも多く、それは「食の陰陽」の観点から“身体を冷やす効果”も高かったと思われます。「暑さを火酒でしのぐ…」すなわち、暑気払いとして焼酎を活用する当時の暮しの知恵であったわけです。それ故に季語にもなったのでしょう。
いかがでしょうか。この猛暑を乗り切るためにも、改めて昔の知恵に学んで焼酎を上手に楽しんでみませんか。当店ではそのお手伝いをしたいと思っています。お知りになりたいこと等なんでもお尋ねください。 地球温暖化の時代は焼酎がクールなのです。 |
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