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寒中お見舞い申し上げます。 温暖化が言われる近年ですが、今冬はそこそこ本格的冬であったと言えるのではないでしょうか。 インフルエンザや風邪も流行っていますので、どうかご注意ください。 九州各地のスキー場情報などを見ても結構恵まれたシーズンになったようで、「パウダー状態」とか「積雪100cm」などの文字が各地で躍っています。いいなぁ、私も「○○○」たいなぁ。いえいえ、今年の我が家はたとえスキー場やスケート場であっても「○○○」は禁句なのです。次男が大学受験なもので…。
でも、出張中の機内で今年のセンター試験問題に目を通してみましたが私には難しくて…国語、英語、地理どれもこれも時間オーバー。国語第一問の栗原彬先生の「かんけりの政治学」とかいう評論なんてもう。『ミナマタ』や子供や社会的弱者の問題にも取組んだ氏の思想根基が表われた名文と感じるのですが、難解でしかも設問がまたややこしい。多くの受験生がてこずった筈。息子のwishfulな自己採点では「なんとかなった。」と!? 私は「本当かよお前、どうして?」と訊きかえす始末で。
いずれにしても、息子をはじめ受験生の皆さんの健闘を祈るばかりです。そして、受験が終わったら「スキーでも何でもスキにしたら」なんて…自分が「○○○」てる。お粗末なオチで…こりゃまた禁句! いやはや、収拾がつきませんので今回はこの辺で。
(【ちょっとだけ真面目な話を】…栗原彬「かんけりの政治学」 是非ご一読あれ。百年に一度の不況といわれ、競争と管理の現代社会にリストラや派遣切りの嵐が吹きまくる今冬。他人事ではなく自分の身の周りや会員様の一部にも変化が見え始めたこの時期。何故この文章が出題されたのか。出題者の容易ならざる深いメッセージが込められているように思えてなりません。それは言い換えれば新生への確信に基づく「願い」や「励まし」のようなもの。一方で、「かんけり」「隠れん坊」遊びの体験が希薄になりつつある世代で、しかも今まさに受験競争の真っ只中にある若者に一見アンチテーゼのようにも取れる内容を解読させるという暗喩の深さも。この文章は今年だからこそ出題されたのではないか。おそらくセンター試験史にも残る秀でた出題だったのではと僭越にも思うことでした。)
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