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こんにちは、お元気ですか。
◆鹿児島地方は、日中は30℃を超えるものの朝夕はずいぶんしのぎ易くなってきて、ようやく秋の到来を感じます。 しかし、雨がほとんど降らず干ばつ状態が続いており、農業や湖沼などに深刻な影響が出てきました。 海上では、8月に台風8号が台湾に大きな被害をもたらし各地で山崩れが起こったために大量の広葉樹が海に流出して、それが今ごろ大隅海峡まで到達して種子島や屋久島との船舶航行をさまたげるようになり地元は大変困っています。 遠く日本海の福井県海域では、黄海で発生したエチゼンクラゲが大型化かつ大量繁殖して漁業に大きな打撃を与えているとのこと。 「地球環境は本当に大丈夫か?」と心配になります。
◆そして、日本国にも歴史的な大転換期が到来したようです。 政治家も官僚も、公務員も民間人も、資本家も労働者も、正社員もフリーターも、老人も子供も、、、裸にすれば皆、一市民であり一消費者。すべての国民をイコールパートナーとして、鳩はハートで温もりのある政治を展開できるか。 掲げる理念は「友愛」。「YOUアンドT」と解釈すれば、“あなたとわたし”であり“みんなとわたし”でもあります。 であれば、宝納酒会の目指すものと同じか。ここはしばらく、多少の痛みをこらえつつも期待の眼差しで見守っていたいと思うのです。
◆ところで、見守ると言えば、6/20に野外で開いたキャンドルナイト・ワインパーティの際にローソクの炎を見つめつつ「ぼくは今年の宝納酒会のイベント、特に焼酎プロジェクト2009の活動は全部参加したいんだよね。ぼくは今年しか時間がないから」と言われたN.桂さん。 単純な私は「お忙しい方なのに、それはありがたいです。是非よろしく」と応じましたが、それからちょうど二ヶ月後の8/20に急逝されました。 現役時代は世界の空を飛ぶご職業であっただけに身体壮健に見えました。あの時もっと深くお訊ねしておけばと残念でなりません。 引退後に鹿児島に移住され、この土地の風土と人々を愛されました。そして焼酎に親しまれ、毎月の当会イベントを楽しみにしておられました。今はただ、遥かな天上から当会をお見守りいただきたく感謝の気持ちとともに心からご冥福をお祈りする次第です。
◆なお、先月8/23「夏の焼酎大試飲会」には多数の皆様にご出席いただき大変ありがとうございました。 久しぶりに『ブラインド・テイスティング』方式で行ないましたが、皆様のご感想はいかがだったでしょうか。 イモ焼酎25品、麦焼酎2品、黒糖焼酎1品、計28品の本格焼酎を『ブラインド』すなわち目隠しで利き酒してもらいました。具体的には、すべてのビンを新聞紙で包んで銘柄がわからないようにして、各人に香りや味わいの感想を求めました。併せて、好みの程度や原料・麹菌の種類や飲み方そして銘柄名まで答えられる範囲で回答していただきました。 皆様には果敢にチャレンジしていただき、合評会と事務局で採点を行ないました。その結果、ベストスリーは1位がY.遠矢さん、2位がS.高橋さん、同点2位でT.安田さんでした。この3名様は断トツの成績で日頃の研鑽と飲ん方修行の賜物と思われます。(正答率は、67.9%、59.8%、 59.8%) しかし、当会は銘柄当て名人の育成を目指しているわけではありません。 ただ、清酒やワインなどの醸造酒と異なり、蒸留酒である焼酎は各品の香味の違いが微妙で判別しづらいものですが、人間の官能センサーは結構繊細でもあり、生来の才能と不断の訓練でかなり利き分けができるようになります。そうすると、ラベルに頼らない楽しみ方、つまり有名無名にこだわらず自分の官能に信頼をおいた真の酒楽ができるようになると思うのです。本来、お酒は人間の心身と美意識を拘泥から解放してくれるものですから。
◆いろいろあった今年の夏。きっと深い意味を持っていつまでも記憶に残ることでしょう。 宝納酒会としても、“あなたとわたし”そして“みんなとわたし”精神を忘れずにおきたいと思います。 これからの季節が、皆様にとりまして「収穫の秋」として明るいものでありますように願っています。
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