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◆「我は海の子白浪の さわぐいそべの松原に煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家なれ」 明治時代から今に到るまで、日本を代表する愛唱歌として歌い続けられている「我は海の子」。 作詞は、鹿児島市出身の宮原晃一郎(1882〜1945年、児童文学者、北欧文学者)で、幼少の頃に遊んだ同市「天保山(てんぽざん)」の白砂青松の浜辺をしのんで作られたそうです。
◆「生まれてしほに浴(ゆあみ)して 浪を子守の歌と聞き千里寄せくる海の気を 吸いてわらべとなりにけり」 晴天に入道雲が浮かび、堂々とした桜島と青々とした錦江湾。 宮原翁は10歳から北海道に移り、新聞記者であった25歳の頃に文部省懸賞に応募して入選したのが本作品で、実は小学校高等科生徒の時に作詞したというから驚きです。 それほど鹿児島時代の風景が強く印象に残ったということでしょうか。 皆さんも、夏や夏休みをイメージする歌として大切な思い出と共に口ずさむ方も多いと思います。
◆しかし、今年の夏はちょっと異常でした。 当地も曇りや雨の日が多く、降るとなったら物凄く降るので、海水浴など充分に楽しめないままの子供さんも多かったと思います。また、広島市をはじめ全国各地でも豪雨が続き大きな被害が出ました。 亡くなられた方々およびご遺族に心からお悔やみを申し上げると共に、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
◆どうやら、この雨の多かった夏は早く終わるような話も聞きます。 しかし、油断は禁物です。各地の地盤は多量の雨水を吸って飽和状態で土砂崩れや、河川の氾濫、家屋の浸水などの危険もまだ残っており、いつどこで起きてもおかしくない状況ではないでしょうか。 どうか、皆様におかれても充分ご用心くださいますようお願いいたします。 そして、あとしばらく残った夏が「我は海の子」のように晴々朗々とした日々となり、皆様や子供さん方にとって明るい思い出となりますようお祈りいたします。 |
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