焼酎プロジェクトについて

300年間にわたり鹿児島人は、この土地の気候風土に適した基幹作物としての「カライモ」すなわちサツマイモを主食や副食としながら、さらにはイモ焼酎にもして、その肉体と精神を作り世代をつないできました。
イモ焼酎は、時代がカライモ食から米食へと変わっても相変わらず人々の暮らしを彩り、いこいを与え、喜怒哀楽を慰め、常に人々と共にありました。

そして、２１世紀を迎えた今は、やはり鹿児島人の傍らにあり続けると同時に、広く全国でも評価されるようになりました。今後は、国際的にも認知されていく可能性が十分にあるでしょう。
なぜならば、焼酎の味や香りは、他の酒類に比して個性的で独自性が高く、しかも人間生理にかなっていること。
焼酎は、鹿児島の自然風土、農業や食生活に則した地方文化そのものであること。

「カライモ」の類は世界中で栽培される作物でありながら、これを主原料として醸造し見事に地域産業となっている酒は、世界広しといえども鹿児島･宮崎の他にあまり例がないこと。
などが挙げられます。

しかし、こうしたことをうまく説明するのは、私にとっては難しいことです。
そこで、考えついたのが「焼酎プロジェクトＸ」という実験です。焼酎の原料である麹用の米や主原料のカライモの栽培からはじまって醸造の全工程までを一貫して見ていただき、心あるプロの手も借りながら、会員皆様の能力もあわせて実際に体験もしていただく。 そして、もちろん出来上がった焼酎は喜びと共に味わっていただく。
この一連のアマチュア活動によって鹿児島イモ焼酎の何かを感じ取るきっかけにしていたたければと願っています。そうすれば改めて、県下各地にキラ星の如く広がる焼酎達の真の美質にも気付いていただけると信じております。ふるさと鹿児島の素晴らしさも再発見していただけることでしょう。

これは、ささやかな実験です。でも私や弊店にとっては大きな実験であります。
只今、この試みに参加・賛同していただける会員の皆様を広く募集しています。
どうか皆様のお力をお貸し下さい。

焼酎プロジェクト会員募集要項

焼酎プロジェクト活動の様子